【3】 有 珠山 噴 火 の 特 徴
溶岩の粘性が高いと地表に出ても流れることなく溶岩ドームをつくる。有珠山では極端に
粘性が高く(SiO2のマグマ中に占める率 65〜70%) 塔状となる(小有珠・大有珠・
昭和新山など)
マグマが地表面に出ないで地表を持ち上げて膨らませドームとなることもある(有珠新
山・明治新山・東丸山・西丸山・金比羅山など)
粘性の高いマグマではガス圧が高まり、爆発的な噴火をおこす。また、有珠山の北麓の
ように地下水の豊富なところではマグマと水が接触して激しいマグマ水蒸気爆発となるこ
とがある
高温のガス・火山灰・岩塊などの混合したものが山腹を高速で流れ下る現象
火砕流の中でも火山灰を含む高温のガスを主体としたものが爆風のように横なぐりに吹
き付ける現象
マグマの移動、新山形成などで火山付近の地盤が変形する。有珠山の北〜東山麓地
域で著しくなる
有珠山の山頂ドーム群を含む北西ー南東の帯状地帯で噴火が発生している。前兆現象
(地割れ)の開始まで噴火地点の予測は困難
地下のエネルギー放出に時間がかかり噴火や地殻変動などが数年間も続くことがある
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